価値観の違う人と
話をすると
頭が痛くなる
価値観の違う
ことを
許さない人ばかりだから
頭が痛くなる
僕には僕の価値観があり
君には君の価値観がある
なのに君は
そのことをわかろうとしない
君の価値観だけを押し付けようとする
むかしこの国はそんなんじゃなかった
いろんな価値観がこそこそと
いろんなところに隠れて生き延びていた
いまは大通りしか
歩くことが許されない
君は有名人と知り合いになりたいという
僕は有名人なんてどうでもいい
君はお金が大事だという
僕は生活さえできたらそれでいい
君は時間通りの生活が好きだ
僕は自由が好きだ
君は電話ばかり掛けたがる
僕は電話なんかに拘束されたくない
君は美しいものばかりを好む
僕は薄汚れたものが好きさ
価値観の違いは
どちらが正しいかじゃない
どちらも生き延びることが大切なんだ
他人の価値観を殺そうとすると
他人の価値観は助けてくれという
その声が君はすっかりと
聞こえなくなってしまっている