はっとり浩之オフィシャルブログ

2011年12月8日

壊れてしまった一日

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 11:22 PM

雑記君。

最近エリック・クラプトンを真剣に聴きたくなっている。

僕は高校生ぐらいのころ、クラプトンをよく聞いた。

当時ちょうど、ピルグリムというアルバムが出たころだった。

意外に知られていないかもしれないが、エヴァンゲリオンの貞本が表紙を描いている。

今日友人にこのことを話したら、「ピルグリムファーザー(最初にアメリカ大陸に渡ってきた白人たち)のことをうたってるの?」と問いかけられた。

残念ながら、単なる愛の巡礼だった。

大学生のころは、大阪城ホールでやっているコンサートに行った。

リヴァーオブティアーズという曲の内容が、当時はやっていたポール・オースターの小説のようだと思っていたら、ラジオで評論家が同じことを言っていた。

幸福な季節だった。

交通事故をして、入院した時、クラプトンのCDをMDウォークマンに入れて(IPODなんてない時代だった)ずっと聞いていた。

それから、しばらく、ずっと聞いていなかった。

先日、久しぶりに「ピルグリム」を聴いて、力をこめない自然な歌い方に、心打たれた。

もう一度、真剣に、かつてよりもずっと真摯に、クラプトンが聞きたくてたまらない。

チャンドラーの「プレイバック」が気になって仕方がない。

変な小説だ。

スリラーだが、謎解きなんて、どうでもいい。

そこにあるのは、中年男の諦観と鬱憤とうんちくのない混ぜた、嘆き節。

そして、延々と続くヒスパニッシュ系の郊外都市の風景描写だけだ。

恐ろしく、寒々しくて、悲しくて、それでいて日常的ですらある。

チャンドラーは、この最後の小説で、どこへ行こうとしていたのだろうか。

ヴォネガットの「スローターハウス5」をやっと読んだ。

なかなか胸に来る小説だ。

低俗で、真剣で、骨太で、悲哀に満ちている。

現実を現実らしい滑稽さのままで別の方法で描くと、それはSFになるのだ。

SFだけど、文芸作品としてどうぞ。

これぞあるべきライトノベルの姿じゃないか?(文体が読みやすいという意味で)

ミヒャエル・ハネケの映画「隠された記憶」。

劇場公開時に見てから、5年以上たつのに、忘れられない。

「カフカの城」も、記憶に鮮明にとどまっている。

すごい監督だなぁ。

題名に特に意味はありません。

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

このコメント欄の RSS フィード

コメントフォームは現在閉鎖中です。

Powered by WordPress