はっとり浩之オフィシャルブログ

2011年10月31日

前原氏の演説について

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 12:39 AM

電車での移動時間を使って中央公論をさらさらっと読む。

先の民主党代表選の野田氏と前原氏の演説について、東大の教授が雑感を書いている記事が興味を惹いた。

前原氏の演説がいかに無内容でつまらなかったかが書いてある。

全く同感である。

前原氏が嫌いなわけではないが、典型的な、「最近の有権者が喜びそうと政治家が思いそうな」演説だった。

要するに、客に媚びたところが見え隠れして、ちっとも自分の奥から出てきたトークに聞こえなかったのだ。

「改革」というはやり文句を使用していたが、いいかげん、この言葉に踊らされるのって、ばかばかしくないですか?

とりあえずセンテンスの中に「改革」って入れるだけなら、中学生でもできますよ。

語尾に「なのだ」とかつけるのと同じくらい楽だ。

政治家の逃げ場にならないように、「改革」とか「やります」とか「本気です」とかを使用禁止語にしたらどうだろう?

あと、「いわゆる美談」も使用させないようにするとか。

おまけでもう一点。

野田氏の『「地味さ」を前面に押し出すことに躊躇しない姿勢』には僕は期待をしている。

最近の世の中は、うるさすぎるし、浮つきすぎている。

もうちょっと落ち着いた世の中になってほしい。

今日のお昼、家でお昼ご飯を食べていたら、「そこまで言って委員会」を祖母がテレビで見ていたが、僕はその「うるささ」(あるいは番組からにじみ出てくる身勝手さ)に辟易としていた。

これは討論番組じゃなくて、それぞれがかみ合わないままにべらべらと自分の主張を投げているだけの番組だ。

この番組の、全員がそれぞれ「俺だけが正義です」というような顔をした雰囲気が昔から鼻持ちならない。

ものすごく押しつけがましく感じる。

こういうのをちらっとでも見ると、本当に疲れるというか、番組からにじみ出ている我欲みたいなのに、精気を吸い取られるような気がする。

小津の映画とか、タルコフスキーの映画とか、静謐なものを見て心を癒したくなる。

まぁ、そんな、騒がしすぎる昨今に、野田氏の「泥臭い」と自己表現する「演出」が、受け入れられて、感染するといいな、と僕は思う。

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