気を紛らわせるために、ボブ・ディランのプロモビデオ集を見る。
ディランって、けっこう夢想家の顔をしているよなぁ。
ジョン・レノンも、どこかしら「心ここにあらず」って表情をしているけど、ある時期以降のボブも、そういう顔をしている。
すごく怒っていて、すましている、若い頃のディラン。
なんだか世の中についていけないでいる80年代のディラン。
やっと落ち着きを取り戻した、90年代。
いろんなディランをコラージュした「sereis of dreams」(←これを発展させたら、映画「アイム・ナット・ゼア」になりそう)のビデオを見ていると、「人生」を感じて、泣きそうになった。
ディランも、大変なんやなぁ。
※
今は、見終わって、ピート・シーガーのベストを聴いています。
ギター一本で、各地を回って、政治についてうたいまくった、ピート。
かっこう良い。
ピート・シーガーの名前を知らなくても、「花はどこへ行った?」「お休みアイリーン」「この地は我らが祖国」などは、誰もが聞き覚えがあるのではないだろうか。
いや、今時はそうでもないのかな?
僕は、これら3曲に、子供の頃から親しんでいたけれど(とくに「お休みアイリーン」なんて大好きだ)、全部ピート・シガーが歌っているのだということに気がついたのは、大人になってから。
なんにせよ、1950年代ぐらいの歌ってのは、気取っていなくていいですね。