はっとり浩之オフィシャルブログ

2011年6月22日

あーあ、血まみれ(村野泰夫の死。その2)

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 12:46 AM

葬儀も終わり、やっと夜である。

思うところは、たくさんある。

でも、多くは、語るまい。

初めての、喪主体験で、お骨を拾い、なんともいえない気持ちになった。

祖父と仲が良かった内田さんが、祖父のお櫃に入れる背広を選んでくれた。

そのネクタイが、偶然にも、大学生のころ、僕が祖父にプレゼントしたネクタイだった。

その偶然に、涙がこぼれる。

霊柩車の、窓から見えた車。

祖父が入院していた、病院の車だった。

また偶然に、涙がこぼれる。

父が家にいない環境で育ったので、祖父が父代わりでもありました。

ずいぶん迷惑をかけたなぁ、と。

思い出すのは、大学生の頃、NHK放送コンテストに出すために撮った短編に出演してもらったこと。

酔っ払って帰ってくるどら息子を叱るおじいさんの役。

でも、音声取りに参加してくれなくて、困ったっけなぁ。(笑)

ちなみにその短編は、『ブラック』の部分の入れ方を間違えてNHKに送ったので、そもそも規定外ということで審査対象になりませんでした。(笑)

もうひとつ、よく覚えているのは、尾道と道後に二人で旅行に行ったことだ。

祖父は、旅館でやたらと尊大な態度を女将に対してとって、僕は恥ずかしくなって、「やめてくれ!」と怒鳴った。

で、喧嘩になったんだよねぇ。(笑)

あとは、中学生ぐらいの頃、よく反抗してめちゃくちゃ言ったなぁ。(笑)

政治を志して、やっとじぃさんの苦労が身に沁みた。

私から見たじぃさんは、「我慢強い人」やなぁ。

自分を押し殺す人。

態度はでかいけど、すごく気弱だ。

情にもろい。

本当は、冗談だって言える人だったんだと思う。

冗談が好きだったんじゃないだろうか。

でも、じっと我慢して、口を閉じているうちに、冗談の言い方を忘れてしまったんじゃなかろうか。

そんな、悲しい人に見えたよ。

さようなら。

さようなら。

うじうじした、薄暗いものは、だから、逆に似合わない。

そう思って、昨日の夜は、ずっと、楽しいロックンロール、エルヴィスを聴いていたよ。

じぃさんは、「騒々しい!」と怒るかもしれないが、なんだか、似合うような気がしたんだ。

ありがとうと、すまんかったねと、助けてよ、と。

そんな言葉が、出てくるよ。

ありがとうじぃさん。

迷惑をかけすぎてすまんかったね。

これからも見守っておくれよ。

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