雑記。
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友人がやってきて、
「俺はRCの『つ・き・あ・い・た・い』に人生を教えられた」
と言う。
「どういうふうに?」
「ほら、あの歌ってさ、『誰かが後ろで操ろうとしてると、俺はときどき手を抜く』って部分あるじゃん。あれってさ、すっげーいい言葉だと思って」
「へぇ~」
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また別の友人が、梅田Hardrainでライブをやるので、見に行く。
人間、助け合いである。
僕は困っているとき、いつもこの友人に助けてもらう。
代わりに、僕のほうも、出来るだけライブは聴きにいく。
Hardrainは、名前どおり、店内にボブ・ディランの「激しい雨」のジャケットがかけてあった。
underground raindog 梅田hardrainって看板に書いてあったけど、トム・ウェイツのRaimndogsは見当たらなかったな。
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Hardrain A Gona Fallの歌詞は、今でも頭にこびりついている。
20代のはじめの頃、この歌をよく聴いたものだ。
「俺の青い瞳の息子をどこで見かけたんだ?」とか「俺に虹をくれた女の子」とか、ディランらしいへんな言葉がいっぱい出てくる。
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梅田のMaruzenジュンク堂に行って、ビートジェネレーション読本を見つけたので、買う。
ビート族(1950年代ごろに流行った、文学・文化の一つ。ここでいうビートは、『打ちのめされた』の意味)ってのには、昔から憧れがある。
ジャズ歌手のマーク・マーフィーが、昔、ケルアックをリーディングするってのをやってて、僕はしびれたもんだ。
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大学の先輩がたに、 日帰り旅行に誘ってもらって、参加させていただきました。
すごく楽しかった!
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とある会合で、年上の方に「漫画どんなの読む?」と言われて、
「つげ義春」と答えると、
「しらんなー」といわれる。
また別の会合の後の雑談でも、
「漫画好きなのある?」と訊かれる(別の人に)。
「つげ義春」と答えると、
「誰、それ」といわれる。
なぜか誰もつげ義春を知らない。
なぜだろう。
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僕は、「漫画家」と言われるととりあえずつげ義春が思い浮かぶ。
その次に諸星大二郎が思い浮かぶ。
その次に手塚治が思い浮かぶ。
それ以外の人は、ずっと記憶が薄らいでしまう。
学生時代、つげ義春にはまりすぎて、もうあんまりにも夢中になって、つげ義春を全部読んでしまったら、それ以上何か漫画を読むという気持ちが消えてしまった。
だから僕は、漫画を詠まなくなってしまった。
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つげ義春の、旅ものが、すごく好きだ。
精神病院から逃げ出した男と田舎で遭遇する話や、妻が宗教にはまってしまって別居になったおっちゃんの話、日本酒を薄められる話、網走番外地が聴こえてキャバレーから逃げ出す話、猫の肉急をまぶたに乗せる話……。
どれもこれも、冴えなくて、悲喜こもごもで、さびしくて、やりきれなくて、へたっていて、折れ曲がっていて、優しくて、最高である。