一過性の連続体と
激しい闘いをし
しかし
それに敗れそうでかなわない
僕の中にも
一過性があって
それが激しく
活性化してる
時計を
10m引き戻す
すると別の時計が
10m戻ってしまう
鉛筆の芯を
50回削る
すると別の子供が
また鉛筆を50回
削りなおしてしまう
先日
天神橋筋の飲み屋で
僕に問いかけてきた言葉
その槍の先っちょは
「何も夢中になれない」
であって
その槍の硬い表面をひとつはがすと
別の顔が見えた
「君はまだ長いほうだ」
なにもかも
そういう風に
引き剥がせばいいと思っていた頃が
うやむやに恨めしく思われる
まるで
裸電球のような
やわらかい無責任、さ
あれが長く続くと思っているのだろう
いまでも
でも良く考えればすぐに
わかることだが
引き剥がすほど
さらに醜いものが
顔をちらつかせる
一過性は昨日もう
ひとつの固体となり
夢や希望という言葉のそのあいまいな部分を味方につけて
それらしい形を獲得した
異議申し立てをして
まるで意気揚々とした
新入社員のようだ
空の青さや
雲の白さには
後ろめたいと目を背けながら
おそろしい笑顔を振りまき
屈託に挑戦する
そんな君の頭蓋骨を
割りに来た一台の車があるんだ
その車は
時間の保護を受けず
古びながら
体をきしませ、
昨日から来た
昨日に
置き忘れた
いくつもの疑問に
答えを
求め
そして
命がけで
成敗を
するためにだ