はっとり浩之オフィシャルブログ

2011年4月10日

時間の保護を受けず、古びながら

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 2:17 AM

一過性の連続体と

激しい闘いをし

しかし

それに敗れそうでかなわない

僕の中にも

一過性があって

それが激しく

活性化してる

時計を

10m引き戻す

すると別の時計が

10m戻ってしまう

鉛筆の芯を

50回削る

すると別の子供が

また鉛筆を50回

削りなおしてしまう

先日

天神橋筋の飲み屋で

僕に問いかけてきた言葉

その槍の先っちょは

「何も夢中になれない」

であって

その槍の硬い表面をひとつはがすと

別の顔が見えた

「君はまだ長いほうだ」

なにもかも

そういう風に

引き剥がせばいいと思っていた頃が

うやむやに恨めしく思われる

まるで

裸電球のような

やわらかい無責任、さ

あれが長く続くと思っているのだろう

いまでも

でも良く考えればすぐに

わかることだが

引き剥がすほど

さらに醜いものが

顔をちらつかせる

一過性は昨日もう

ひとつの固体となり

夢や希望という言葉のそのあいまいな部分を味方につけて

それらしい形を獲得した

異議申し立てをして

まるで意気揚々とした

新入社員のようだ

空の青さや

雲の白さには

後ろめたいと目を背けながら

おそろしい笑顔を振りまき

屈託に挑戦する

そんな君の頭蓋骨を

割りに来た一台の車があるんだ

その車は

時間の保護を受けず

古びながら

体をきしませ、

昨日から来た

昨日に

置き忘れた

いくつもの疑問に

答えを

求め

そして

命がけで

成敗を

するためにだ

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