Sさんとお会いして、いろいろとためになる話を聴く。
そのあと、Tさんに借りた傘を返して、ちょっと休憩。
夜は知り合いのお店の積荷を下ろす作業を手伝う。
たまにやるのだがすごく楽しい。
※
用事があって、マルゼンジュンクに行ってきた。
アンドーの忠雄ちゃんの建築。
忠雄ちゃんは一度大学に講義に来てたが、その授業はとらなかった。
建築家といえば、荒川修作のドキュメンタリー映画を、学生時代に京都に見に行ったっけ。
友人は僕に、「キミはどうせもう何も買わないだろう、本に対する情熱を失っているのは目に見えているよ」
と言う。
僕は鼻でふふんと笑って、
「そうだな、新機軸を攻めるかい?ラノベでも買ってみようか?」
と言う。
「まさか冗談」
「その冗談さ。買うものは決まっているよ」
思わず講談社文芸文庫が目に留まり
「ここって新刊が出ているのかい」
と友人が問う。
「そりゃ出てるよ、ばんばんさ」
でも、平積みされている本が、柄谷行人の「日本近代文学の起源(原本)」だから怖くなる。
友人は怪訝に
「ホントかよ」
僕は
「基本は復刊だけど、どんどん復刊されているはず」
とあいまいに答える。
「筑摩新書で買いたい本があるんだ」
保坂和志の「世界を肯定する哲学」。
それを買おうとしたときに、ふと高橋源一郎の新刊が目に留まる。
「さよならニッポン ニッポンの小説2」。
タイトルははっぴぃえんど?
さよならニッポン、さよならアメリカってね。
クールだったね。
ちらちら読むと、小島信夫のことが書いてあったり、表紙が岡崎京子だったり。
思わず買ってしまう。
久しぶりに高橋源一郎を買って、ふと、ある時期、僕にとって彼の著作、「さよならギャングたち」「ジョン・レノンVS火星人」「優雅で高級な日本野球」といったものが、とても特別だったことを思い出す。
懐かしい気分。
ところで、大江の健ちゃんは、なぜアナベル・リィ小説のタイトルを、文庫化でしょうもないタイトルに変えたのか。
※
高橋源一郎の「さよならニッポン」を読んでいると、えぇっと、なんだっけ、忘れた。
※
あぁ、荒川修作だ。
彼がちょっと出てきて、その様子が想像できるので、笑いそうになった。
※
先日、タイトルは「ぼろぼろ」でしたね。
「ぼろぼろ」と聴くと、高田渡を思い出します。