ボブ・ディランの曲を、黒人歌手がカヴァーしたコンピレ-ションを聴いています。
ちょっと、パワフルすぎて、ついていけないな。
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ノルウェイの森を見てきました。
20時20分からのレイトショー。若い人が多いかと思ったけど、中年か、美大を出てそうな青年ばかりだった。
ざっと見た感じの感想では、松山ケンイチの演技が結構上手かったのと、音楽がすごくよかったのとが印象的でした。
カメラワークは、時々スローになるところとか、いかにもシュールを意識した部分なんて、良かったけど、それ以外は、貧弱だったかも。
照明とか、全体的な問題だと思うけどね。クールに作りすぎている。もっと汚くても良かった。
ヒロインが自殺して、そのあとで主人公が放浪する場面の、エル・ポトみたいな演出(笑)は、すごく良かったけどね。
「大げさすぎだろ、60年代かよ!!」みたいな。
僕自身、自主制作とはいえ、映画を撮ってたし、プロのライターをしてたから、思うんだけど、本当に今は、大げさな演出ってのが、肩身が狭くなっちゃったもんだ。
かわりに、おおげさを装った、冒険ではないもの、が増えた(そしてそれを、人々は、冒険だと勘違いしている)。
冒険したいもんだよ。
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劇中、レコード屋の店長が、細野晴臣に似てるなーと思っていたら、クレジットを見たら、本人でした。
その関係か、レコード屋の壁に、細野が昔いた、エイプリルフールってバンドのLPがかけてありましたね。
当時、レコード屋の壁にかかるほどに注目されてたのでしょうか?
ちなみに、ジャケ写真撮ったの、アラーキーなんですよ。
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春樹の映画は、「風の歌を聴け」「トニー滝谷」「神の子供たちはみな踊る」「ノルウェイの森」と、4作品見たけど、原作の域を超えてはいないかな、というのが、正直な印象。
「トニー滝谷」は秀作だったけど。
「ノルウェイの森」も、60年代の青春という時点で面白いんだけど、でも、映画で見ると、渡辺君が、ただのプレイボーイに見えなくもない。
小説で読んでると、全然そんなことはなくて、有無を言わさず納得できるんbだけど、映画で見ると、「そうだよなー、お前は、素朴なんだよな、言葉で表現するのは、苦手なんだよな」と共感しつつも、「でも、おかしいだろ」と思ってしまう。
やっぱり、春樹はすごいということだろう。
ちょっとした映像では、語りきれない。
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いくつかの、僕の好きな場面が再現されていなかったのも、残念だ。
特に、ミドリの父親にキュウリを食わせるシーンと、レイコさんが、100曲弾くシーン。
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映画を見た後、たまに行くバーで、フェイマス・グラウスを飲んでた。
一杯600円なので、良心的だ。
マスターと、シナリオの話になって、「ポルノのシナリオ書ける人は、尊敬できるよ」と言い合っていた。
いや、本当に、そうですよ。
多くのライターは、登竜門としてポルノを書いて、そこから旅立っていくけど、本気でポルノを書いて生計立てるなら、そりゃもう難しいだろうなぁ、と思う。
それで食っている人は、心から尊敬できる。
すごい筆力だ。
僕なら、絶対に、書けない。
いや、僕が、ポルノビデオにあまり興味がないからかもしれないけど。
あぁいうのって、かける人には楽に書けるものなんだろうか?
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60年代が舞台だということで、映画を見ている間中、僕もすっかり自由な気分になれた。
だって、60年代の音楽が流れているんだもの。
まるで、クラブで音楽を聴いているときのような気分になってきて、ビールがなくなると、バースタンドにおかわりをもらいに行くような気軽さで、映画の途中でシアターを出て、酒を買いに行った。
靴と靴下を脱いで、リラックスして見た。
いや、気持ちが良いね。
今の社会は、規律や規制が多すぎる。
みんなもっと、おおらかで自由だったら良いのに!!