はっとり浩之オフィシャルブログ

2010年12月14日

悲しいなら口に出してご覧(民主党辞退)

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 10:31 PM

誘われていたけれど、民主党の公認候補を辞退してきた。

これで本当に、後ろ盾も組織も何もない、裸一貫である。

いや、しかしそれが、最高に気持ち良い!

本当に何かをするなら、変えていこうと思うなら、体一つでなくちゃならん。

日本人は、優雅に暮らしすぎた。

リスクを忘れてしまったから、じり貧が続くのだ。

民主党をやめることを決断するに至った理由は、いくつかある。

なかでも大きな理由を、あげておこう。

まず第一に、僕の非常に親しくしている人(Kさん)が、「俺は、何かを始めるとき、いつも自分一人で何もない地点から始めるんだ」と言ったこと。

僕は、その言葉に、深く感銘を受けた。

そうだ、ぼくは、裸一貫で戦わなくっちゃ、と思った。

もうひとつは、先日の、都議会の、漫画に対する規制法に対する、民主党の対応に対する違和感だ。

これは、「俺は一人で戦うべきじゃないのか?」と渦巻いていた思考を、決定的に、推し進めさせた。

見る前に跳べ、ではないが、跳ぶに至った気きっかけになった。

何度も書いてるが、僕は、学生時代、大学を途中で飛び出して、オーディションに合格してそこそこ有名な製作会社のお抱えライターになった。

作品制作や芸術というのは、僕にとって、青春期の、一番初めに体験した、『世の中』だった。

それを汚すかのような、作品というものの製作を規制する都の動きには、どうしても同調できない。

美しいものも、えぐいものも内包する、抱摂性こそが、本来「文化」の持つべき機能の一つだ。

それを、ある種の表現は、ふさわしくないから、規制するなんて、そんな勝手は、芸術に対する冒涜だ(そして芸術に、一般的な常識による貴賎の判断は、似つかわしくない)。

また、漫画だから、レベルが低い、俗的だという言説には、僕は与しない。

漫画でも、ロダンでも、日活でも、ヌーベルヴァーグでも、それぞれの価値と意味がある。

聖と俗は、対称で、同じ次元にある。

政治が文化を侵略しだしたら、その国は衰退の一途をたどる。

むろん、美学と政治は、離れがたく結びついているが、ここまで露骨なものは、明らかに、この国の、知性の低下を表している。

僕は、そのことを少しでも、訴えねばならない、と思う。

みんなが声を上げねばならない。

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