相変わらず、時事ネタにのるのが苦手な僕だけど、先日夕刊に書いてあった一つの記事が、頭の中でぐるぐると廻っている。
それは、とある学生支援ボランティアの話で、大学に入学したものの、つまらなくて辞めちゃった学生たちを支援している人の話だった。
とっても素晴らしいことをしている人なんだけど、その人の話というか、学生の心理を分析している言葉が、ちょっと的外れで、「せっかく良いことをしているのになぁ」と、悲しくなった。
僕が、このボランティアをしていたら、もっと一生懸命、本当に学生に共感してやるのになぁと思った。
僕だって、一度、大学があまりにもつまらなくて、出て行って就職しているからだ。
就職先で世の中の厳しさを知って、僕の場合は、大学にまた戻ったんだけど、そんな経緯があるから、ある時期に、ある種の子供たちが、大学に対して、嫌悪感を抱く気持ちはよくわかる。
また、逆に、どれだけ勉強が大事かもよくわかる。
子供たちは結局、いろんなことに、怒っているのだ。
孤独だとか、憤りだとかに、満ち溢れて、その結果として力が抜けてしまっているのだ。
彼らは何も、最初から無気力なわけじゃない。
あまりにも繊細で、考えすぎたから、疲れてしまったのだ。
でもそれを、慰めるだけでもまた、どうにもならないに決まってる。
レールから外れてしまったらどれだけ苦労することになるかを、ちゃんと、理解させてやらなきゃならないんだ。
何か、楽しいこと、心の支え、あるいは別の深刻さを、彼らに、与えなきゃならないんだよ。
僕は、時事ネタにはめったに飛びつかないけど、教育についてだけは、つい、心が熱くなってしまう。