上手くいかなかったり、騙されてしまったりしたときに、ふとボブ・ディランを聴いたり、カラオケで歌ったりすると、凄く心が癒される。
先日、どうにも袋小路な気分で、憂さ晴らしにカラオケに一人で行ってきた。
大滝詠一を歌っても、フィル・コリンズを歌っても、ビー・ジーズを歌っても、どうにも心が鬱屈としたままだ。
でも、なんとなく入れたボブ・ディランの「サブステリアンズ・ホームシック・ブルース」を歌っているうちに、急速に自分の心から、つらいこと、悲しいこと、邪気が、抜け落ちていくのを感じた。
そのあとは、「サムディ・ベイビー」「見張り台からずっと」「ライク・ア・ローリングストーン」と立て続けにボブ・ディランを歌い、僕の心はすっかりと鎮っていた。
ディランの歌の持つ、素直さ、ねじれ、悲しみ、ファンタジー性、スピードの「遠さ」などが、心に作用したのだろう。
どこか遠くにはなれて、悠然といるような、それでいて、憮然と怒ってもいる、ディランの歌。
これからも聴き続け、歌い続けたいなー。