はっとり浩之オフィシャルブログ

2010年8月4日

不規則な血肉

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 5:16 PM

温かい内臓は

貯蓄されない

使い古された

倉庫の片隅で

いいやその

天井の奥で

機能性を

半ば喪失した

リモートコントロール式の

冷房装置が

さびしい声を

出すだろう

体が

きしんでしまう前に

飛べ

様々な

技術を駆使し

ソリューション

そして

ラ・ストラシオン

従事してきた

まるで

六月ほどを経た妊婦の

脾臓だ

うねうねと

とぐろを巻き

夢と現実の境目で

咆哮する

声なき声を聴け

いいや、聴くな

僕の耳たぶは

セメント質の嫌悪を得ている

含みだけを

持たせた言葉に

踊らされた

メトロ

納品はすでに

出荷前に

引き戻された

懐かしい夏の

喫茶室は

激しい雨に打たれ

僕は

母親の残骸と

一周遅れの潮干狩りの途中

すべてが

頓挫する

すべてが

王座に鎮座している

あぁ

黄金の冠

あぁ

のど仏を改造して創った

シナゴークの

古い着物よ

お前たちの

胆汁を満たす

臭い匂いの液を

一通り

なめさせておくれ

そうすれば

一網打尽だ

消えてしまう

そして

やせこけて帰ってくる

まるで

引き出物にされたかわいそうな

青蛙のように

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