はっとり浩之オフィシャルブログ

2013年2月19日

気は優しくて、力もち

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 4:32 AM

代表質問の準備のためにいろいろ勉強してたら、朝の四時になってしまった。ねよ。明日がつらい。

今、ジェームス・テイラーが流れてる。「ONE MAN DOG」ってアルバム。多分、1970年代半ばぐらいの作品だろう。昔はあんまりジェームス・テイラーを聴かなかったけど、このアルバムは、こういう疲れた明け方に聴くとすごく心が休まる。

70年代半ばのジェームス・テイラーの音楽って、おおらかさがあって、ある意味、理想的な男だよなぁと思った。気は優しくて力もちな感じというか、他人をゆるせる懐の深さを感じるというか。昔は、こういう男が格好良かったんだろうなぁ。

今、世の中が不安定になっていて、みんな、誰かに八つ当たりしたくてたまらなくなっている顔をしているように感じる。誰かを怒鳴りつけたくてたまらなかったり、やたらと仲間意識に逃げたり。でも、そういう風潮が続いて、本当に世の中がよくなるのだろうか?あるいは、ストレスが解消されるのだろうか?

ずっと昔、ある人が僕に、「いらいらするからって酒ばかり飲むな。そんなことで忘れられると思うな。酒なんて飲んでも飲んでももっとつらくなるだけだ」と、演歌のようなセリフを言った。最近、その言葉が身に染みる。負のスパイラルから、抜け出せなくなった時、自分にはそのスパイラルが見えていないんだ。

しっかりと地に足をつけて、原因を把握して、対処をすることでしか、ストレスなんて解消できないんだ。気休めや八つ当たりではだめなんだ。

70年代のジェームス・テイラーのような、おおらかな、フォークとカントリーが洗練されて織り交ざっているような、土と河のにおいがするような、優しくて強い音楽を聴いていると、肩の力が抜けていく。みんな、こんな音楽みたいに生きていたら、世の中は今よりも少しは優しくなるだろう。

「くよくよするなよ」
とボブ・ディラン
「勝手にしやがれ」
とジャン・リュック・ゴダール
「人生はつづれ織り」
とキャロル・キング
「街のノイズみたいだった俺」
とトム・ウェイツ
「すべてのトラブルを忘れなさい」
と、どこかのカントリー歌手が歌ってくれたら、すてきだな

夢みたいなことじゃないかって?

そんなこともないさ、できるさ、ほんの少しなら、要は気の持ちようさ。
ほんの少し、やさぐれた気持ちを直して……
ねぇ、ユーモアを、心の芯に
心の芯に添えてみなよ。

ジェームス・テイラーのことなんて、きっと一生書かないだろうと思っていたけれど、書くと意外に長くなっちまった。

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