はっとり浩之オフィシャルブログ

2010年5月14日

What Now My Love

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 12:58 AM

雑記。

たまに休憩に立ち寄る喫茶店に入ると、「コンドルは飛んでいく」が流れていた。

この店の選曲はいつも好みで、心が和む。

前に入ったときは、「スマイル」が流れていて、今日は他にも、「白い影」や「真珠の首飾り」なんて流れていた。

僕は昔、いわゆるイージーリスニングが好きで、聴きまくっていたんだけど、高校生ぐらいになると、そういうのって中身がないぜ、ミューザックだぜ、みたいな意識が強くなってきて、ロックを聴きまくるようになった。

大学生の頃は、ブルースにも共感したんだけど、だんだんもっと大人になると、そういうのってちょっと違うんじゃない?ポーズしてない?と思うようになってきた。

いわゆる、金科玉条的にとらわれるブルースの、「俺はつらいぜ」っていう姿が、そういう自分に酔っているポージングに見えてきて、そういうのって、違うじゃん、やっぱまだ、ポールホワイトマン楽団の「ミシシッピマッド」のほうがいいよ、ってな気持ちになってきた。

そういう気持ちになると、やっと僕も、日本の曲も聴けるようになってきて、大学生の頃に、細野晴臣にすっかりとはまってしまった。

細野は、坂本龍一とYMOで一緒にやっていたけど、やはりかなり性質が違うと思う。

僕が勘違いしているかもしれないけど、やっぱり細野は、どこか音楽に遠慮しているところがあって、洋楽っていうものに対する恐れがすごく強いと思う。

基本的に、細野のスタイルって、『洋楽』に対して、「日本人でも、こんなにオルタナティヴな、面白いものを提出できるんだぜ」っていう気概があるように思われる。

僕は、そこがむしろすごく好きで、細野が、トロピカルやったり、ピストルパッキンママ歌ったりすると、僕も、子供の頃からそういうのが好きだったから、すごく共感するんだけど、逆に坂本龍一には、そういう恐れが感じられなくって、人によっては、「なんだこのピアノ」っていうようなスタイルで、平気で弾いて、出しちゃう。

そこが、でも、世界の坂本のゆえんなのだろう。

坂本龍一がアレンジを担当した、南佳孝のアルバムに、「サウス・オブ・ザ・ボーダー」ってのがあって、これはすごく良い。

僕の愛聴盤だ。

なんともいえない、独特の雰囲気があって、たまに聴くと、すごく良い気分になる。

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