はっとり浩之オフィシャルブログ

2014年1月22日

チャンキー・チャンプルー/地名にまつわるあれこれ/out loop way BB

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 5:54 PM

ルイ・ジョーダンと彼のティンパニー・ファイヴが時々聞きたくなる。中学生ぐらいの時に、偶然「レット・ア・グッド・タイム・ロール」を聴いてぶっ飛んだ。なんだこりゃ。以来、周期的に「レット・ア・グッド・タイム・ロール」が聴きたくてたまらなくなるのだ。
ところでルイ・ジョーダンって、カテゴリー的にはヒップなジャズだとずっと思ってたんだけど、レコード屋さんではブルースのコーナーに置いてあるんだね。でも個人的には、ジャズというよりブルースというより、ロックだね。
昔何かの本に、「ルイ・ジョーダンの音楽はR&Bだ、リズム&ブルースのことじゃないぜ。奴のR&Bはロック&ビートだ」って書いてあったなぁ。

俺は選挙の時に街頭演説で「俺は守口のジョン・レノンだぁ!」って叫んだことがあって、それが面白かったらしく、友人がたびたび「おい、守口のジョン」と呼びかけてくるんだけど、最近なぜか「おい、守口のクレイジー・ダイアモンド」と呼び名が変わった。なぜピンク・フロイド?
しかし、守口のクレイジー・ダイアモンドってのはゴロが悪いから、「守口のボ・ディドリー」とか「守口のバディ・ホリー」とか「守口のクレイジー・チャンキー・チャンプルー」とか呼んでほしいところである。
「守口のトロピカル・ダンディー」でも可。
夢は広がる。

レット・ア・グッド・タイム・ロールとあわせて聴きたいのが、ロイヤル・カナディアンズの「エンジョイ・ユアセルフ」。こちらも、楽しくて元気が出る。
それにしても、ロイヤル・カナディアンズとか、ティンパニー・ファイヴとか、バンド名が良い。なんともいえず胸に響くバンド名だ。

たまに行く木屋町のバーOut Loop Wayのマスターがバンドをやっていて、このあいだ誘われて都雅都雅に聴きに行ってきた。都雅都雅がいったん閉店して、再開店したということもあって、「あ、行こうかな」と思ったのだ。
マスターはOut Loop Way Blues Bandっていうブルースロックのバンドをやっていて、かなり格好良かった。服装がいい。大漁旗の模様がたくさん入ったシャツを着ていた。こういう、気取らないフランクな感じの面白さが僕は大好きだ。
One More Shotっていう曲があるんだけど、その曲の時ちょうどステージから降りて客席で弾きまくるパフォーマンスをやっていて、僕も、飲んでいたハイボールのグラスを渡して、それを弦にこすり付けて弾いてもらった。これぞボトルネック。

で、Out Loop Wayってなんだんねん?というと、外環状線のことらしいね。メンバー全員が外環に住んでいるから、外環状線ブルースバンドと名乗っているらしい。
こういうネーミングは、素晴らしい。ちゃんと意味があるから。
僕がバンドをやるなら、やっぱり「第三突堤前ブルースバンド」か「中ふ頭ブルースバンド」「埋立地ブルースバンド」「大阪ビジネスパーク(OBP)ブルースバンド」と名乗るだろう。全部、高校生ぐらいのころの、思い出深い地名だからだ。

先日、仕事でニュートラムに乗る機会があった。あんまり乗る機会がないので、周辺地図をもらって地名を眺めてみたら、「咲洲」「夢洲」「舞洲」とある。
こういう地名は、あまり好きではない。もしかしたら、ちゃんといわれがあるのかもしれないけれど、どうにも「とりあえずきれいな言葉をつけてみた」感じがする。「咲く」と「舞う」は、花がたくさん咲いていた土地だったのかもしれないし、魚の死体が多くて鳥がたくさん舞っていた土地なのかもしれないのでまだ想像力を掻き立てて、ましだけど、「夢」は、地名としておかしいと思う。
昔ながらの地名には、言葉の意味がちゃんとある場合が多い。「浪速」も「堺」も「塚脇」も「狼島」も「摂津」も「高槻」も「枚方」も「寝屋川」も、リアルにその土地にまつわる何かを想像させる。
でも、夢だとか、魅力だとか、幸せだとか愛だとかを地名に使うのは、ちょっと安易すぎるセンスだ。深みがない。
街づくりも同じだと思う。
「魅力あふれるまちづくり」とか「夢いっぱいのまちづくり」とか、そういう言葉をよく聞く。
でも、そういう言葉にはほぼまったく意味がない。
具体的な目標地点が設定されずに、聞こえのいい言葉が躍っているだけだからだ。
僕は、そういう言葉遣いはしたくない。

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