はっとり浩之オフィシャルブログ

2013年11月13日

お菓子作り体験・ポール・マッカートニー大阪公演11月12日感想

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 1:53 AM

お菓子つくり教室に市民の皆様と一緒に参加。そのあとで、ポール・マッカートニーの京セラドームでのライブ(11月12日)に行ってきました。
お菓子つくりは、あまり料理をしない自分の料理力のなさが露呈しました。
埼玉県蓮田市で仕事をしていた若いころ、僕は社員寮で暮らしていました。
あのころ、スーパーの残り物惣菜ばかり食わずに、料理を覚えればよかったと今、心の底から思います。
当時、同僚の先輩ライターのMさんが、お昼になると必ず会社のキッチンで料理をして、一部の社員にふるまっていました。
なんとなくその輪に入れずに、お昼もいつもスーパーの惣菜で済ませていました。
あのころ、「先輩、俺にも料理、手伝わせてください」ぐらい、言えばよかったのかもしれません。
この先輩はとても優しい人で、俺が会社を辞める時、「なんか、あれだねぇ、君に先輩らしいこと、何もしてあげられなかったね。もっと、シナリオの書き方とか、伝授する時間があればよかった」と言ってくれました。
当時、フィギュア好きなこの人のデスクは、アニメのフィギュアとか天井から吊るした戦闘機とかでごった返していて、たまに会長から怒られていましたが、今でもあの状態なのでしょうか(笑)。

あ、お菓子つくり教室で、写真を撮ってもらったのですが、ちょっと写真のアップの仕方がよくわからなくて、今日はこのままの投稿です。
すいません。

さて、ポールのライブ。
先に発売された新作がびっくりするぐらい良かったので、期待して行きました。
もともと、ビートルズ大好きな、大学時代の放送部の後輩が「一緒に行こうぜ」と誘ってくれて、最初はチケットが取れなかったのですが、11月11日に大阪での追加公演が決まり、それに伴って12日分のキャンセルが出たので、うまくチケットを買うことができたみたいです。
僕は実は、11年前のポールのコンサートにも行っていて、そのときにあまり満足しなかったので、ちょっと乗り気がしなかった(同じ日にやってる、元ロキシーミュージックのエディ・ジョブソンのライブに行こうかと思ったぐらい)のですが、新作を買って、その出来に驚いて、一気に期待が増して、それで、実際今日のコンサートは、大満足でした。
新作から4曲やってくれたことや、ラブリー・リタが良いアレンジで聞けたことや、ポールが、以前よりも若々しいんじゃない?と思えるほどに元気だったのも良かったのですが、何よりも、僕の、ポールに対する理解が深まったのが原因だと思います。

11年前のコンサートに行った時、僕がイラッときたのは、ポール・マッカートニーが、なんとなくちょっとお茶らけた、軽いキャラに見えたからです。
中途半端に客に媚びたようにギャグを言って、フール・オン・ザ・ヒルのような、ビートルズ時代の曲をやる。
そういう姿に、「おいおい、おっさんのためのファンサービスかよ。ロックじゃねーな」と、若すぎた僕はいらだちを感じてしまったのです。
でも、11年たって、僕も、社会にもまれて、今こうして、ポールの姿を見ると、そんなこと、ちっとも思えませんでした。

もちろん、僕個人としては、せっかくのポールのライブなんだから、うけが悪くてもなんでもソロの曲を中心にやってほしいという気持ちは、昔と変わりません。
でも、「だからって、昔の自分を彼が否定しなくちゃならない理由なんてどこにもない」と思えるようになりました。
長い人生で、ビートルズのメンバーとして書いた曲を、なぜ、ソロではないからという理由で、色眼鏡をつけて否定しなければならないのか。
心が狭い屑野郎だったのは、俺のほうだ。
そういうことがやっと、わかってきました。

そして、今回も、ちょっと軽いノリでふざけるポールの姿を見て、以前は「職人じゃない」と腹を立てていたのが、今回は「これこそが、酸いも甘いもわかっている大人なんだ」とわかることができました。
お客を喜ばせながら、高度な音楽を奏で、体力の限りステージパフォーミングする。
その姿は、おちゃらけているのではなく、実は、「真剣」そのものだったのです。
11年前、精神的に若かった僕は、ミュージシャンに「頑固職人のような態度」「客に媚びない態度」をひたすら求めていたのです。
でも、「頑固職人のような態度」「客に媚びない態度」こそが、実は客に媚びるためのキャラづくり・ポーズとしては、かなり楽な方法だということに気が付いていませんでした。
情けない限りです。
お客をよろこぼさるためにおどけて見せられるほうが、よほど、お客に対する信念を貫いているということすら、僕は、わかっていなかったのです。
また、当時の僕は、ビートルズが、偉大なロックバンドであると勘違いしていました。
そうじゃないはずなんです。
ビートルズは、あくまで、「不良のあんちゃんたち」「みんなのアイドル」「ブラックなフィーリングをロックで体現した白人」程度の認識でいいのです。
そのほうが、よほど、しっくりとくる。
渋い職人だなんて、思わないほうがいい。
ポールは、やっぱり、「あまりちゃんとしてない不良」であり、「人気者の、みんなを失神させるアイドル」なのです。
そう思ってみると、中途半端にふざけたような態度も、客を喜ばせようとする態度も、納得がいきます。
別に、クールな存在だと思わなくていい。
ステージの上の、(異常に音楽センスのある)アイドルだと思えば、よかったのです。(もちろん、音楽的にも、もっと高度なことや革命的なことをやりまくったわけですけど、根本としてはそういう認識のほうが楽しめるんじゃないかと、最近思います)

そういうことを感じられるようになって、いろんな気概を取り払って、今回のコンサートは、根本から楽しめました。
本当に、勇気をもらえました。
ありがとう、ポール。

余談ですけど、11月12日、京セラドームのセットリストは、前日11日とまったく一緒だったと思います。
一番楽しめたのは、新曲のEverybody Out Thereでしたけれど、Live And Let Dieが聴けたのは懐かしかったです。
007の主題歌ですよね。
子供のころ、僕は007が大好きでした。
一番最初に聞いたポールの音楽が、この曲なのです。

ところで、Let It BeとLive And Let Dieのあいだで、「この曲は、政治家に聞いてほしい」とポールがMCをして、僕は「え?」と思いました。
これは、心して聞かねば、と。
で、どっちの曲のことだったんでしょうねぇ。
毎日ちゃんと仕事をしているので、「死ぬのは奴らだ」とは言われたくはないのですけれど。(笑)

あとは、友人と「最後の曲でフローズン・ジャップ」をやってくれたら面白いねぇとか話してました。
まぁ、もちろん、そんなことは起こりませんでしたけど。

と、「ポール信者」の人には、イラッとするような文章もあったかもしれませんが、現時点での、僕の素直な気持ちを記させていただきました。
とにかく、すごく、感動しました。

帰りに、一人で北浜まで来て、京阪に乗り換える前に、興奮冷めやらなさすぎて、一杯酒を飲みました。
淀川を見ながら、橋のたもとで缶酎ハイを飲んだのですが、相当風が寒くて、ぶるぶる震えてしまいました。
これも、まぁ、いい体験です。

守口市議会議員 服部 浩之 愛と平和を込めて

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