はっとり浩之オフィシャルブログ

2013年10月2日

日々ロック

カテゴリー: 未分類 — hattori @ 1:13 AM

先日、恥ずかしいポエム的なもんを書いて、「キヨシローっぽく歌ってね」と書いておいたら、読んだ友人から、「キヨシローじゃねーよ、あれじゃ、日々ロックだよ」と言われた。
まぁ、わからんでもない。
日々ロックはあんまりめっちゃ好きな漫画というわけでもないが、ここ一年ほどずっと自宅のトイレに置いているので、ついつい読んでしまう。
知らず知らずに影響を受けているのか。
それとも、元来のアイデンティティが似かよっているのか。

ここ7年ほどずっと、「俺はキヨシローになるぜ」と心の中で念じて生きている。
道で適当に歌を歌う時でも、キヨシローを意識しているのだが、なかなかそう言ってもらえない。
先日、『二次元に恋する女の子に「ベイベー、画面の中のイケメンなんかより、不細工でも頑張ってる俺を見ろよ」と頼み込む』という内容の歌を適当に作って歩きながら歌ったら、俺はキヨシロー気分だったのに、「岡村ちゃんを意識したの?」と、友達に言われてしまった。
なぜだ?
俺的には、「ベッグする(頼み込む)」のは、キヨシロー的だという固定概念がある。
日本の歌には、最近、そういう精神が足りない。
最初っから、「俺がお前の男だぜ」と歌ってしまう。
そうじゃなくて、むかしの、哀れなブラックミュージックのように「ベイビー、頼むよ、おれの女になってくれよ」と歌うのが、キヨシロー風だと俺はずっと思ってきた。
でも、友人に言わせたら、「そんな、ねちっこいのは、キヨシローじゃない。キヨシローは、もっと、さわやか」ということらしい。
なるほどね、と思って、先日、文房具店に行って、文具を見ている間、ずっと、口の中で、RCで一番さわやかだと個人的に思う、「トランジスタラジオ」を口ずさんでいた(ちょっと、変な人だ)。

君の知らない、メロディー
君の知らない、ヒット曲…

青春は、ほろ苦い。

今日は、仕事しながら、ずっと頭の中でプリンスの「ビートに抱かれて」を再生していた。
プリンスって、なんつー痛い芸名なんだ、と子供のころからずっと思っていたのだが、先日なんとなく調べたら、どうやら、本名らしいね。
すげー。

岡村ちゃんといえば、「ビバナミダ」が発売されたので、さっそく買ってきた。
何ちゅーか、安っぽいディスコ・オマージュ風で、良いねぇ。
暗い路線じゃなくて、明るい路線で良かった。
B面曲では、流行を意識してか、サビで「中2病」と歌う。
まぁ、似合っている。
男はいつまでも、ガキ臭さを無くせないもんだからな。

最近、なぜか、外国人に頻繁に道を訊かれる。
夏、藤井大丸でセールの服を買おうとしたら、謎のイスラム系っぽい観光客に呼び止められて、都雅都雅と虎の方向を指さされて、「ヘイ、少年、あそこはカメラ用品店じゃないのか、なぜ、コミックショップになってるんだ?」と、尋ねられた。
「そこがカメラのナニワだったのは数年前だよ…」と思いつつ、「もうちょっと先のエディオンに行きな」と答えておいた。
その終日後、今度は北大路駅のへんで、謎の白人のグラマーなねーちゃんに、「ヘイ、ぼーや、大徳寺にはどういったらいいの?」と尋ねられた。
「いや、ちょっと遠いだろ」と思ったのと、「方向はわかるけど、道の曲がり方とか、英語でどう説明するんだよ」と困り果てて、地下鉄の駅員さんの前に連れて行って、「あと、よろしく」って感じに処理した。
で、今日。
京阪駅前で謎の白人のおばーちゃんに「地下鉄の守口駅にはどう行くの?」と尋ねられた。
「ヘイ、もうちょっと英語のできそうなガイに尋ねてくれねーか?」と言おうかと思ったが、まぁ、俺もおせっかいなもんだぜ。
「とりあえず、国道まで行きなよ。市役所のすぐそばだぜ」と答えた。
すると、「国道? それは、歩いていたらすぐにわかるの? ここからすぐなの?」と、尋ねられた。
う~ん、困る。
すぐにわかるか? すぐなのか? と訊かれても、それは人の感覚次第だ。
まぁ、相手は白人だ。
どうせ、だだっ広いところに住んでるんだろう、と勝手に解釈して、「すぐだよ。歩いてたらわかるよ。国道っちゅうのはドンツキだぜ」と答えた。
そのまま、こちらは、京阪の駅構内に入るつもりだったが、おばーちゃんの、「わからん」といった風情の表情が、気になった。
結局、気になって、駅で、「忘れ物をしたから、いったん出させてくれ」と言って、駅を出て、役所のそばまで、追いかけて行った。
おばーちゃんは、俺の説明がちゃんとわかっていたのか、途中でまた道を訊いたのか、もう、役所のすぐそばまで来ていた。
「あ、こりゃ、大丈夫だ」と安心して、俺は、京阪に戻った。

英語と言えば、ずっと昔、10年ほど前、俺は、ライブに行って、偶然、ジャズ歌手のマーク・マーフィーと話す機会をもらえたことがある。
緊張しまくっていた俺に、彼は、「ビビッてんじゃーねぞ。下手な英語でもいいんだよ。アメリカなんて、なまりだらけだ。日本人の発音なんて、おかしくっても、なんにも気にしねー」と励ましてくれた。
おばーちゃんを見届けたあと、京阪電車に乗って、北浜に向かいながら、俺は、なんとなく、そんな、遠い昔のことを、思い出していた。
あの時、貰えた勇気を、無くさないようにしなくちゃな。
そんな、照れくさいことを口の中でもごもごと、つぶやいてみたりした。

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